2022/04/01 09:00

今回のブログは、私がどうして原材料の質や味にこだわるのか?について


これは私自身のことになりますが…

パティシエになって、ちゃんと味と向き合うようになってから食べれなくなったと言いますか、食べてからの後味に後悔する食材が増えてしまったんです。


例えば人工甘味料やマーガリン、香料などは分かりやすくて、入っていることを感じながら食べています。

食べた後には一日中違和感のある臭いが口に残ったりします。

味に違和感を感じるものは、後々調べたら残留農薬が多いと言われている食品だったりすることも…


普段、手軽に買う物にはだいたい色んなものが入っていて、そういう味だと思ってはいますが

簡単に美味しいと感じられない口になってしまいました。

でも面白いもので、食べた後にそこまで違和感が残るものは、体に良くないと言われている人工的なものばかりなんです。

職業柄、なかなか美味しさを感じるのが難しくはなってしまいましたが、反対に本当に美味しいものに出会った時は、心から感動できるようにもなりました。

自分が美味しいと感じるものだけを使って作ってみたい!っていうところが「洋菓子るぽ」のお菓子の原点になっています。


ケーキ屋さんで働いていた時のことですが、例えば「北海道産小麦粉使用」と掲げたケーキを作っていても、その分の原価を下げるためにはマーガリンやショートニングを混ぜていたり、見た目や香りを良くするために色粉や香料を使うことも多く、全ての原材料を質の良いものだけにするのは難しいのが現実でした。


今、全ての原材料を自分が美味しいと感じるものだけにしてみてやはり材料費が高くなるということから逃れることはできません。

他の商品と比べてみても、このサイズで?っていうお値段になってしまうのが現実でなかなか難しい課題です(-_-)

やはり質の良い食材というのは値段相応なんですよね。。。





当店では、体に優しいもの・質の良いものにこだわっていますが、お菓子作りに重要な食材の制限はしていません。

その理由も、やはり味で満足できるお菓子をお届けしたいから。。。


小麦粉やバターの香り、口溶けはお菓子にとってとても大切な要素。

砂糖も卵もみんなそれぞれ重要な役割があります。

他の食材で代替えすれば、やはり代替えしたものの味になります。

もちろん、その代替えした素材の味を楽しむならそれも一つですが、小麦粉やバターを使ったものは、やはり美味しいです。

食べて大丈夫な体質でも、なんとなく食べたらいけないもののような存在になってきているのは寂しいなぁと感じます。


たくさん食べていれば、もちろん体には良くないです。

でも、美味しいものが少しあれば


最近よく耳にする「罪悪感」というものは感じることもなく、食を通して満足感や幸せを感じられると考えています。


食べ物の美味しさの感じ方や価値基準は人それぞれなので、私の作るものがすべての人を満足させられるわけではありません。

人を感動させられるほどの味を作り出すのが、とても難しいこともわかっています。


でも、洋菓子るぽのお菓子で幸福感を感じてもらえる人が1人でも増えてくれたら嬉しいなぁと思いながら…

これからも美味しさを追い求めて作っていくつもりです(*˙˘˙*)