2022年4月から正式に「無添加」の表示が禁止になりました。

ご存知ない方もいらっしゃると思うので、今日はこのことについて…

そして、「添加物＝悪いもの」ではないということもお伝えできたらと思います。

今まで、何気なく見てきた「無添加」という表記ですが、確かに無添加という言葉の力って強いですよね。

＂無添加なら体に悪いものは入っていない＂というイメージ、あります！

私自身も無添加なら安心して購入するという、商品を選ぶ条件の一つにもなっていたように思います。

確かに添加物には人工的に作られたもの、たくさん摂取すると健康に影響を及ぼすものもたくさんあります。

その印象が強すぎて、「添加物＝悪いもの」という認識になってしまっていますが、添加物の中には天然由来のものもあるんです。

美味しさをキープするため、食感をよくするため、見た目を綺麗にするためなど、いろんな目的で使われますが、体に害はなく、天然由来のものであれば、パティシエとしては積極的に使いたいものもあるわけです。

まさしく、今回の無添加表示禁止となった理由もそこにあるようで…添加物をひとくくりで悪いものにしてしまう、言葉のイメージと誤解を解くための手段なのかなぁと思います。

消費者側も今までは＂添加物を使っているものを選ばない＂という選択肢だったと思いますが、これからはパッケージ裏の成分表示で＂添加物の内容を見て選ぶ＂時代になるんでしょうね。

現在、スーパーで売られている加工食品のパッケージには「無添加」の文字が消えているはずですが、意識して見なければ意外と気がつかないものだと感じます。

このような食品にまつわる法の改正も少しずつ行われていて、私達も勉強していかないと知らずに過ごしてしまいます。

そして消費者側の自分としても、どの添加物が体にどういう影響を及ぼすのか…そんな知識も身につけながら、時代についていかないとなぁ…なんて考えたりします。

洋菓子るぽでは、人工的に合成された健康に影響があるものや、香りや色を強くして素材本来の持ち味を消してしまうものなど、不自然になってしまうような添加物はできる限り使わずに、素材の味を生かしたお菓子を作っていきたいと考えています。

ただ、厳密には全ての添加物を排除することは難しく、また商品として美味しいものを作るためには必要になってくる添加物もあります。

正しい知識を持ち、添加物もきちんと選びながら…

体への優しさもですが、美味しさにも妥協はせずに、パティシエらしくお菓子と向き合っていきたいなぁと思っております︎ ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )