2022/09/05 15:07



お菓子作りには意外と大事な役割を担ってくれる食材、はちみつ。

洋菓子るぽではハンガリー産のアカシアはちみつを使用しています。


はちみつは花の種類によって香りが違います。

使うものによってはお菓子の味を変えてしまうほど、クセが強いものもあります。

アカシアのはちみつはクセが少なく、香りも上品ですっきりマイルド。

どんなお菓子にも合わせやすいです。

ではなぜハンガリー産なのか?って思いますよね!


もちろん国産のはちみつは安心・安全・美味しいイメージですが

実はハンガリー産のはちみつはなかなかの高品質。

国産以外は安全じゃないと決めてしまうのはもったいないかもしれません。


近年、はちみつから除草剤であるグリホサートが検出されたという報告がありました。

グリホサートはヒトに対して発癌性があると言われています。

生産国によって含まれる量は違っていますが、国産はちみつからも検出されています。

(もちろん、国産のはちみつ全てから検出されているわけではありません。)


グリホサートは日本でも一般に使われている除草剤です。

農場や養蜂場では使っていなくても、ミツバチは道路や公園、農地周辺の除草剤を使っている場所の花からも蜜を集めてきてしまいます。

養蜂家もミツバチも、そして除草剤を使っている側も、誰も悪いことをしているわけではないのです。

規定値内の微量とはいえ、こういったところにも残留農薬の問題は潜んでいて、私たちの食から完全に排除するのは難しい問題なんだろうなぁと感じています。


はちみつに含まれたグリホサートですが、実はハンガリー産のものからは検出されていないとのこと。

EU諸国はグリホサート使用の規制が進んでいるというのも理由の一つだと思います。

ハンガリーは養蜂が盛んな国ですが、養蜂家は花が咲くエリアを転々としてはちみつを集めていくそうです。

日本と比べたら広大な農地が広がっており、効率的にはちみつの生産ができるとのこと。


国産よりは安価なのに、美味しいはちみつだと感じて選んだ裏側にこれらのことが隠れていました。


グリホサートの検出ははちみつだけではなく、小麦粉なども関わる問題でもあります。


セリアック病(グルテン不耐症)や小麦アレルギーではないのにグルテンフリー食にして体調が良くなる人がいるとのことから、近年そういった食事を取り入れる人が増えています。

今では「グルテン = 体に悪いもの」というイメージにまでなっていますが


小麦は昔から欧米で主食として食べられてきた食物。

長い長い歴史を考えると、なぜ今になって急に体に悪いものになってしまったのか?不思議な話です。


諸説ありますが、実はグルテンではなく残留農薬が関係しているのではないかという説もあるようです。

目には見えない化学物質と原因がはっきりしない体調不良起こっても不思議ではないことだと感じました。


小麦粉に含まれるグリホサートなどの残留農薬の量も、生産国によって差があります。

国によって政策も栽培方法も違うために起こることだと思っています。

もちろん、当店では残量農薬のリスクが少ない小麦粉を選んでいます。


はちみつから逸れてしまいましたが、目には見えない部分も多い食材選び。

いろいろな情報が溢れている今の社会で真実を知るには、様々な角度から物事を見てみることが必要だと感じます⁎ᵕᴗᵕ⁎ )︎ 

出来る限り、安心して口にできるものを選んでいきたいですね。