2023/06/25 17:00



先日よりガレットブルトンヌ ショコラと一緒に国産の発酵バターを使用したプレーン味、"バター"を定番商品に加えました。


以前ブログにフランスバターでガレットを作ってみたいという思いを書いた後、実際フランス産のバターで限定商品の販売もしましたが、その時入手できたものはフランスバターの中でも大衆向けに作られているタイプのものでした。

いわゆる有名な高級バターではなかったのですが

それでも日本の発酵バターに比べると高級な食材にはなってしまいます。

これは輸入による税金が関係していることなので、どうにもできないところですね。


そんな大衆向けのフランスバターでも、ガレットにしてみると、なんとも上品な香りで

日本の発酵バターとは仕上がりが変わるんです。。。

食べた後、口に残る香りが微妙に違うんですよね。

さりげなく香ばしい。

昔食べたチェルシーという飴バタースカッチという味があったんですが、あれを思い出す香りどこかでほんのり漂うんです。

チェルシーを知らなければ全く伝わらない食レポですが(笑)


フレッシュのバター自体の香りや、ガレットを焼いている時の香りは日本の発酵バターより弱く感じられるほどでしたが、焼き上がってみると発酵バターの存在感は出てくれて

やっぱりフランスは酪農大国なんですね。

日本の発酵バターとは根本的に発酵の過程が違うとは聞きますが、美味しいです。


でも、それと同時に感じたのは、歴史は浅いにしても日本の発酵バターも悪くないというところで。

ガレットにすると発酵バターの存在感がしっかり出てくれます。


そして何より、ガレットブルトンヌはプレーン味がシンプルに飽きないですね。

これと美味しいコーヒー1杯があれば、豪華なデザートやケーキを食べるのと何ら変わらない満足で幸せな時間を過ごせてしまう安上がりな店主なので(笑)


そんな思いから、国産の発酵バターでプレーン味のガレットブルトンヌも作ることに決めました。



ちなみにフランスの有名なボルディエのバターでも個人的にガレットを作ってみました。

とんでもないお値段のガレットになってしまうので、商品化は断念しましたが(笑)

それはそれは次元の違う美味しいバターで…(*´`*)

夢のようなガレットブルトンヌでした。




こうして発酵バターについて色々語ってしまうのですが最近はスーパーのお菓子コーナーでも、この"発酵バター"というフレーズを使っていろんな焼き菓子が登場しています。

私もいくつか味見してみましたが発酵風の味がするけど何か違うなぁと、成分表示を見るとチーズパウダーといった香料の類のものが使われているようです。

やはりチーズや香料の方が香りが強いんですね。

もちろん発酵バターも使用していて、リーズナブルに美味しく研究されている商品たちですが、このチーズのような香りを発酵バターと間違って認識してしまうと、本物の発酵バターを使ったお菓子が物足りなく感じてしまうだろうなぁと思ったり



発酵バターの香りはほんのりであるというところ

その繊細さを感じていただけたら嬉しいです(╹◡╹